コ・デザインとは

ともにつくる

コ・デザイン(Co-Design)とは、モノ・コトの作り手と使い手が一緒につくり出す方法のことです

町内会のようなコミュニティや個人の情報発信・情報共有を考えている方も多いと思います。Webサイト(ホームページ)を制作して、活動内容をメンバーへ伝えたいこともあると思います。

『コ・デザイン仙台』では、コミュニティや個人の伝えたい・共有したいという思いを形にするお手伝いをしたいと考えています。

どうしたらWebサイトを作ることができるのか、どうやって管理をしてけばよいのかといった疑問や課題に応えていきたい思います。

このWebサイトでは、具体的な支援の内容をお伝えしていきます。

相談がありましたらメニューの『相談・連絡先』から連絡をいただきたいと思います。

コ・デザイン(Co-Design)との出会い

代表社員の両角は、2000年4月から2021年3月まで東北工業大学(仙台市)のデザイン系の学科で、21年間デザイン関係特にインタラクションデザイン(ユーザーがシステムを使いやすくするデザイン)、エクスペリエンスデザイン(サービス等を使いやすくするデザイン)について教えていました。

この間、2003年8月から2004年3月までフィンランド共和国のヘルシンキにある『ヘルシンキ芸術デザイン大学 University of Art and Design Helsinki (現Aalto University)』のメディアラボ Media Labに留学させてもらいました(画像01)。

新しいデザイン教育を学ぶことが目的でした。そこで出会ったのが『Desgin for All』という考え方や『コ・デザイン Co-Design』という考え方・デザイン方法です。デザインは使う人々が自ら参画して行う、専門家も支援者として参画する、というものです。

当時、ちょうど仙台市はフィンランド共和国と福祉産業分野で産業振興協定(2005年〜)を結ぼうとしていました。留学しているときに、仙台市の調査団が ヘルシンキ芸術デザイン大学 へも来訪するということもありました(画像02)。

仙台フィンランド健康福祉センタープロジェクト(Sendai-Finland Wellbeing Center Project)の一環として、仙台市水の森に建設された『仙台フィンランド健康福祉センター』には、展示やイベントなどが行われる『コ・デザインスペース』が設けられています。当時の担当の方が私の話を参考に命名してくださいました。

ヘルシンキ芸術デザイ元アラビア製陶のビル
画像01 ヘルシンキ芸術デザイン大学の入っていた旧アラビア陶器の工場だったビル(写真は2002年当時)
ヘルシンキ芸術デザイン大学を訪れた仙台市市長の一行
画像02 ヘルシンキ芸術デザイン大学を訪問した仙台市の藤井市長(2003年当時)一行、相手はソタマ学長

学生とともに地域コミュニティに入る

フィンランドから帰国後、Co-Designを実践する場として、仙台市の関係者から紹介いただいた仙台市青葉区の滝道地区にある町内会に学生とともに向かいました。2004年から地区で行われる夏祭りや防災訓練などに参加させてもらいました(画像03)。また、パソコンやデジタルカメラの使い方教室などを開催し、町内会の方々に参加していただきました。

町内会の活動に参加させていただき、信頼関係を築いていきました。
そして、情報共有の道具としてWebサイト『滝道生き活き広場』を公開いたしました。
その後、お付き合いを重ねながら、Webサイト(ホームページ)を改定を重ねて現在に至っています(画像04)。

画像03 防災マップ作成のための町内チェック(町内会役員と学生)
画像04 初期の滝道町内会用Webサイト『たきみち生き活き広場』

地域の方と歩み、気付いたこと

学生とともに地域の方と一緒に活動して知ったこと、気付かされたことはたくさんあります。
その中の一つが、人々の活動に終わりはないこと、サポートもそれに寄り添って行かななければならないことが挙げられます。

例えば、情報共有・発信のための道具としてのWebサイト(ホームページ)を作って終わりではなく、道具の使い方についてのレクチャー(説明)や講習会も必要です。また、使っていくうちに新たな要求が出てくるかもしれませんし、システムの改定があり対応を求められるかもしれません。

Webサイト(ホームページ) には、大切な活動の記録が載っています。活動をしている人にとっては、どのようなことをどのような工夫をして実施しているのかを地域の人たちに知ってもらう方法でもあります。また、町内会の活動の内容がわかれば、参加してくる方も増えるかもしれません。

人々が生活する限り様々な活動も継続されますが、活動を支える道具も継続して使用できるようなサポートが必要だと考えます。

これから、『コ・デザイン仙台合同会社』は『コ・デザイン』を具体的に展開し、人々の活動をサポートし続けていきたいと考えています。